キービジュアル

BLOG 症例ブログ・医療コラム

  1. 堺市でインプラント・歯医者をお探しなら|MYデンタルクリニック ホーム
  2. ブログ
  3. 骨が少ないと言われた方へ|あきらめる前に知ってほしいインプラント治療の選択肢

骨が少ないと言われた方へ|あきらめる前に知ってほしいインプラント治療の選択肢

「骨が少ないので、インプラントは難しいですね」と歯科医院で言われ、

インプラントをあきらめてしまった方は少なくありません。

 

しかし、顎の骨が少ない・薄いという診断は、

必ずしも「インプラント治療ができない」という意味ではありません。

骨の状態に応じた治療法や工夫が複数あり、適切な検査と計画のもとであれば、

インプラントが選択できるケースも多くあります。

 

この記事では、骨が少なくなる原因、骨が少ない場合の治療の選択肢、

治療を受ける際の注意点までを詳しく解説します。

 

〇なぜ「骨が少ない」状態になるのか

 

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む治療のため、土台となる骨の量や厚み、質が治療の成否に大きく関わります。

では、なぜ骨が少なくなってしまうのでしょうか。

 

主な原因は次のとおりです。

 

①歯を失ったまま長期間放置した

歯を失うと、その部分の骨には噛む刺激が伝わらなくなり、時間とともに少しずつ吸収されて痩せていきます。歯を失ってからの期間が長いほど、骨の量が減っている可能性が高くなります。

 

②歯周病の悪化で骨が溶けてしまった

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨を破壊していく病気です。

重度の歯周病で歯を失った場合は、抜歯の時点ですでに骨が大きく失われていることがあります。

 

③入れ歯を長く使用してきた

入れ歯は歯ぐきの上に乗せて使うため、噛む力が骨に直接伝わりにくく、使用を続けるうちに顎の骨が徐々に痩せていくことがあります。

 

④抜歯後の自然な骨の吸収

抜歯をした直後から、その部分の骨は少しずつ減っていきます。特に抜歯後の数か月は変化が大きいとされており、抜歯のタイミングや抜歯後の処置も、将来の骨の量に影響します。

 

⑤もともとの骨格的な特徴

上顎の奥歯の部分は、上顎洞(副鼻腔の一部)という空洞が近くにあるため、骨の厚みが不足しやすい部位です。また、人によって骨の厚みや幅には個人差があります。

 

〇骨が少ないままインプラントを行うリスク

 

骨の量が不足している状態で、十分な対策をせずにインプラントを埋入すると、

次のようなリスクが高まります。

 

・インプラント体が骨にしっかり固定されず、ぐらつきや脱落につながる

・インプラントの周囲の骨が薄いため、炎症を起こしやすくなる

・歯ぐきのラインが不自然になり、見た目のバランスが崩れる

・神経や上顎洞など、重要な組織に近接してしまう

 

そのため、骨が少ない場合には、「どのように骨の不足を補うか」「骨の量に合った方法を選ぶか」を、治療前に慎重に検討する必要があります。

 

〇骨が少ない方のインプラント治療の主な選択肢

 

骨の状態に応じて、次のようなアプローチが検討されます。どの方法が適しているかは、CT検査などの結果をもとに、歯科医師が総合的に判断します。

 

☑骨造成(GBR:骨誘導再生法)

骨の幅や高さが不足している部分に、骨補填材を補い、特殊な膜で覆うことで骨の再生を促す方法です。インプラントを埋入するのと同時に行う場合と、先に骨造成を行って骨が安定してからインプラントを埋入する場合があります。

☑サイナスリフト・ソケットリフト

上顎の奥歯は骨の高さが不足しやすいため、上顎洞の底の部分を持ち上げて、できた空間に骨補填材を入れる方法です。骨の不足の程度によって、歯ぐきの側面から行う方法(サイナスリフト)と、インプラントを埋入する穴からアプローチする方法(ソケットリフト)が使い分けられます。

☑ソケットプリザベーション(抜歯窩の保存)

抜歯と同時に、抜歯した穴に骨補填材などを入れ、骨の吸収を抑える方法です。将来インプラントを予定している場合、抜歯のタイミングでこの処置を行うことで、後の骨造成が必要になる可能性を減らせる場合があります。

☑骨の量に合わせたインプラントの選択

骨の高さや幅が限られている場合に、長さや太さを骨の状態に合わせたインプラント体を選択することで、骨造成を行わずに対応できるケースもあります。ただし、短いインプラントや細いインプラントには適応条件があり、すべての方に適しているわけではありません。

☑傾斜埋入など、骨のある部位を活用する方法

奥歯の骨が不足している場合に、骨が比較的残っている部位を活かして、インプラントを斜めに埋入する方法もあります。多くの歯を失っている方の治療計画の中で検討されることがあります。ただし、適応には慎重な判断が必要です。

 

〇治療前に欠かせない精密検査

骨が少ない方のインプラント治療では、事前の検査がとりわけ重要です。

一般的に次のような検査が行われます。

・歯科用CT撮影

→骨の高さ・幅・密度、神経や上顎洞の位置を三次元的に確認します。

・お口の中の診査

→歯周病の有無、噛み合わせ、残っている歯の状態を確認します。

・全身状態の確認

→糖尿病、骨粗しょう症の治療薬の使用、喫煙習慣など、治療の経過に影響し得る要因を確認します。

 

特に、骨造成を伴う治療では、全身の健康状態や生活習慣が治療経過に影響することがあります。服用中のお薬や持病については、遠慮なく歯科医師に伝えることが大切です。

 

〇骨造成を伴う治療の流れと期間の目安

 

骨造成を行う場合、インプラントだけを行う場合に比べて治療期間は長くなる傾向があります。一般的な流れは次のとおりです。

 

1. カウンセリング・精密検査

2. 治療計画の説明・同意

3. 骨造成(必要な場合)

4. 骨が安定するまでの治癒期間(症例により数か月以上かかることがあります)

5. インプラント埋入手術

6. 骨とインプラントが結合するまでの待機期間

7. 人工歯の装着

8. 定期メンテナンス

 

治療期間や回数は、骨の状態や選択する方法によって大きく異なります。事前に見通しについて、十分な説明を受けることが重要です。

 

〇治療の注意点・リスクについても理解しておきましょう

 

骨造成を伴うインプラント治療には、次のような注意点やリスクもあります。

 

- 術後に腫れや痛み、内出血が生じることがあります。

- 感染のリスクがあり、術後の経過観察が大切です。

- 期待したほど骨が増えない場合があります。

- 治療費が、骨造成を行わない場合より高くなる傾向があります。

- インプラントは自由診療のため、費用は医院によって異なります。

 

メリットだけでなく、こうした注意点についても丁寧に説明してくれる歯科医院を選ぶことが、納得のいく治療につながります。

 

〇骨が少ない方のインプラントに関するよくあるご質問

 

Q.他院で「骨がないから無理」と言われました。本当にできないのでしょうか?

 

A.骨の量が不足している場合でも、骨造成や骨の量に合わせた工夫によって対応できるケースがあります。一方で、全身状態や骨の状態によっては、インプラントが適さない場合もあります。まずはCT検査などで正確な状態を確認することが大切です。

 

Q.骨造成は痛いですか?

 

A.処置中は麻酔を使用するため、痛みを感じにくいように配慮して行います。術後は腫れや痛みが出ることがありますが、程度には個人差があります。痛み止めなどで対応しますので、不安な点は事前にご相談ください。

 

Q.高齢でも骨造成を伴うインプラントは受けられますか?

 

A.年齢だけで可否が決まるわけではなく、全身の健康状態や骨の状態、治療後のメンテナンスが継続できるかなどを総合的に判断します。

 

Q.入れ歯やブリッジなど、インプラント以外の選択肢はありますか?

 

A.はい、あります。骨の状態や全身の状態によっては、入れ歯やブリッジのほうが適している場合もあります。それぞれのメリット・デメリットを比較して選ぶことが大切です。

 

〇まとめ

 

「骨が少ない」と診断されても、すぐにインプラントをあきらめる必要はありません。骨造成、サイナスリフト、ソケットプリザベーション、骨の量に合わせたインプラントの選択など、状態に応じた複数の選択肢があります。大切なのは、CT検査などで骨の状態を正確に把握し、リスクや期間、費用についても十分な説明を受けたうえで、ご自身に合った方法を選ぶことです。他院で難しいと言われた方も、セカンドオピニオンとして一度ご相談ください。

 

―――この記事の監修者―――

院長 松永泰明(まつなが やすあき)

◇医院情報

MYデンタルクリニック

所在地:〒591-8004 大阪府堺市北区蔵前町2-1-6 金岡パークヴィラ1F

公式サイト(https://my-dentalclinic.com)

診療時間: 【月~金】9:15〜20:15【土曜午後のみ】14:00~17:15

【休診】木曜、日曜、祝日

 

※個々の症例により適した治療内容は異なりますので詳しい診断・治療計画については、直接ご来院のうえご相談ください。

 

人気のある記事