日本の根管治療の成功率は約30%?その理由と当院の取り組み|堺市北区 MYデンタルクリニック・松永歯科医院

「根管治療をしたのに、また痛みが出た」「レントゲンで影が消えない」——
実はそれ、珍しいことではありません。
日本の一般的な根管治療の成功率は約30%前後とも言われています。
(出典:日本歯内療法学会・厚労省調査・国際比較データなど)
では、なぜこれほど低い数値になるのでしょうか。
日本の根管治療の成功率が低い理由
根管治療(こんかんちりょう)は、歯の内部に入り込んだ細菌を取り除き、再感染を防ぐ治療です。
しかし、日本ではその**「環境」**が整いきれていません。
① 保険制度の制約
日本では、根管治療にかけられる診療報酬が非常に低く設定されています。
1回あたり数百円という保険点数の中で、
ラバーダムやマイクロスコープ、CT撮影を使用することは現実的に難しいケースも多いのです。
その結果、短時間・少回数・肉眼での治療が主流となり、
「感染源を取り切れないまま封鎖してしまう」ケースが起こりやすくなります。
② 見えないままの治療
根管は髪の毛ほどの細さで、複雑に分岐しています。
肉眼では見えないため、
感染部位を取り残す
根の中の形を誤解してしまう
薬剤が届かない部分ができる
といった誤差が生じやすく、再発の原因になります。
マイクロスコープで拡大すれば見える世界が、
実際の成功率を大きく左右します。
③ 再治療への理解の低さ
欧米では「根管治療=一度で終わらないこともある」が常識です。
日本では再治療への理解がまだ十分ではなく、
再感染を放置したまま時間が経過し、
根尖部の骨が溶けてしまうケースも見られます。
海外との比較:90%とのギャップ
アメリカやスウェーデンなどの報告では、
ラバーダム+マイクロスコープ+十分な時間をかけた治療により、
成功率は**85〜95%**に達するとされています(Ricucci, Ng, Friedman らの論文より)。
つまり、治療の技術差ではなく、
制度と環境の違いがこの“約60%の差”を生んでいるのです。
当院での取り組み:成功率90%を目指して
MYデンタルクリニック・松永歯科医院では、
欧米水準の**精密根管治療(自由診療)**を導入しています。
マイクロスコープでの可視化治療
ラバーダム防湿で細菌の再侵入を防止
ニッケルチタンファイルによる柔軟な清掃
デジタルX線・CTによる立体診断
MTAやバイオセラミックを用いた根尖封鎖
これらを組み合わせることで、再発リスクを最小限にし、成功率90%前後の治療成果を維持しています。
「治療の質は、使う道具と時間で変わる」
それが根管治療の現実です。
まとめ
日本の根管治療の成功率が30%という数字は、決して「歯科医が下手だから」ではありません。
限られた制度の中で、できる範囲を超える精密さが求められている現実があるのです。
だからこそ、治療環境を選ぶことが“歯を守る第一歩”になります。
堺市北区で再発しない精密根管治療を希望される方は、MYデンタルクリニック・松永歯科医院へ。
CT・マイクロスコープ・ラバーダムによる確実な治療で、歯の寿命を最大限に延ばします。



















