根管治療で治る歯・治らない歯の違いとは?残せるかどうかの判断基準を歯科医が解説|堺市北区 MYデンタルクリニック

「この歯、根の治療で治りますか?」
これは、患者さんから最も多くいただく質問のひとつです。
根管治療(こんかんちりょう)は、歯を残すための最後の砦ともいえる治療ですが、すべての歯が治るわけではありません。
この記事では、根管治療で**「治る可能性が高い状態」と「治りにくい状態」**の違いについて、わかりやすく解説します。
根管治療とは?
根管治療とは、むし歯や感染が歯の神経(歯髄)に達した際に、
歯の内部にある感染組織を取り除き、根の中を清掃・消毒し、薬剤で密封する治療です。
適切に行われれば、抜歯を避けて自分の歯を長く使い続けることが可能になります。
一方で、根の中の感染をどこまで除去できるかが、治療結果を大きく左右します。
根管治療で「治る可能性が高い」状態とは
根管治療によって改善が期待できるのは、次のようなケースです。
感染が歯の内部(根管内)にとどまっている
根の形が比較的単純で、器具や薬剤が届く構造である
根の先に小さな炎症があるが、骨吸収が軽度
過去の治療痕が比較的適切に封鎖されている
歯に深い亀裂や破折が認められない
これらの条件がそろっている場合、
マイクロスコープを用いた精密根管治療によって感染源を除去することで、
骨の再生や炎症の改善が期待できます。
CTによる経過観察では、3〜6か月ほどで炎症の縮小が確認されるケースも少なくありません。
ポイントは、
**「感染の広がり」と「歯根の構造的な健全性」**です。
歯の根そのものが保たれていれば、治療できる可能性は高くなります。
根管治療では「治りにくい」状態とは
一方で、以下のような状態では、根管治療のみでの改善が難しい、または予後が不安定になりやすい傾向があります。
根の先の骨が大きく溶けている(重度の慢性根尖性歯周炎)
歯根に亀裂や垂直破折がある
歯の根が極端に短く、支えとして弱い
根管内で器具(ファイル)が深く破折している
過去の治療で根管が過剰に削られ、穿孔(穴あき)が生じている
歯を支える骨や歯ぐきが重度に吸収している
このような場合、感染を一時的に抑えられても再発リスクが高く、
長期的な安定が得られない可能性があります。
必要に応じて、
**歯根端切除術(外科的根管治療)**や、
抜歯後のインプラント・ブリッジなど、別の治療選択肢を検討します。
歯を残せるかどうかは「診断」がすべて
歯の根の状態は肉眼では確認できません。
そのため当院では、歯科用CTとマイクロスコープを併用した精密診断を行っています。
根の先の炎症の大きさや形
歯根の破折線の有無
骨吸収の範囲
再治療が可能な構造かどうか
これらを立体的に評価し、
**「残せる可能性がある歯か」「抜歯を選択すべき歯か」**を丁寧にお伝えします。
「治る歯」と「長く使える歯」は同じではありません
根管治療によって炎症が治まっても、
歯が機能的に長く使えるかどうかは別の問題です。
たとえば、
歯が大きく崩壊し、被せ物を支えられない
噛み合わせの力が過度に集中する位置にある
このような場合、治療後もトラブルが起こりやすくなります。
当院では、
生物学的(感染)・機械的(構造)・機能的(噛み合わせ)
の3つの視点から、根管治療の適応を総合的に判断しています。
まとめ
根管治療は、歯を残すための重要な治療ですが、
すべての歯が治るわけではありません。
どこまで感染が広がっているか、
歯の構造がどれだけ保たれているかによって、
治療の可能性は大きく変わります。
堺市北区で、歯を残す根管治療をご検討の方は、
MYデンタルクリニック・松永歯科医院へご相談ください。
CTとマイクロスコープによる精密診断をもとに、
「残せる歯」「残せない歯」を正確に見極め、最適な治療をご提案します。



















