👶 治療の前にトレーニング。 子どもに“歯医者のトラウマ”を作らないための取り組み (堺市北区・MYデンタルクリニック)

🪥 「うちの子、歯医者を怖がって泣いてしまって…」
そんなお悩みを抱える保護者の方はとても多いです。
過去に怖い経験をしたり、初めての治療で泣いてしまうと、それが**“歯医者=怖い場所”という記憶(トラウマ)**として残ってしまいます。
当院では、子どもが安心して通えるように、治療の前にトレーニング期間を設けることを大切にしています。
🌈 トレーニングとは?
いきなり治療をせず、器具や雰囲気に慣れる練習から始める方法です。
たとえば——
イスを倒す練習
お口を開ける練習
ミラーを入れてみる
バキューム(吸う器械)で遊んでみる
水や風を出して触ってみる
子ども自身が「怖くない」「楽しい」「できた!」と感じることを積み重ね、
“成功体験”として歯科を記憶させるのが目的です。
💡 なぜトレーニングが大事なの?
脳の記憶には「快(楽しい)」と「不快(怖い)」の2つの経路があります。
歯医者に対して“不快な記憶”ができてしまうと、次の来院が難しくなります。
逆に、
「前もできた」「先生が優しかった」「楽しかった」
という“快の記憶”をつくると、治療への協力度が格段に上がります。
この心理的アプローチを、**TSD法(Tell–Show–Do)**と呼びます。
Tell(説明):これから何をするか伝える
Show(見せる):器具や動きを実際に見せる
Do(行う):実際にやってみる
MYデンタルクリニックでは、このTSD法を全スタッフが共通理解し、
どの子にも無理なくステップアップできるようにしています。
👩⚕️ 当院でのステップアップの流れ
| 段階 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| ① はじめましての日 | お口の中を見せる・イスを倒してみる | 「怖くない」と感じてもらう |
| ② 練習の日 | バキュームやエアーで遊ぶ | 音や感触に慣れる |
| ③ 治療スタート | 必要に応じてフッ素塗布・虫歯治療 | 「できた!」の達成体験を作る |
この流れを経てから治療を行うことで、泣かずにできる子がぐんと増えます。
🧸 トラウマを作らないための工夫
最初の体験を“成功体験”にする
無理に押さえつけない(行動抑制は極力避ける)
担当衛生士・歯科医師が固定で信頼関係を築く
親御さんにも声かけのコツを共有(「がんばれ」より「すごいね!」)
💬 よくある質問
Q:何回くらいトレーニングが必要ですか?
A:お子さんの性格によりますが、1〜3回ほどで慣れてくれるケースが多いです。
Q:その間に虫歯が進行しませんか?
A:痛みがある場合は応急処置を行いながら、段階的に治療に進みます。
“怖くない歯医者”としての信頼を築くことが、長期的には最良の治療です。
🏥 まとめ
子どもの歯科治療でいちばん大切なのは、**痛みを取ることではなく、「歯医者を嫌いにさせないこと」**です。
MYデンタルクリニックでは、治療トレーニングを通じて、
子どもたちが安心して通える環境を整えています。



















